2017年度 東北大学オープンキャンパス

量子エネルギー工学専攻本館1F No.9

 

色素増感太陽電池を体験しよう

~高レベル放射性廃液を用いたエネルギー創生の可能性~

 

新堀・金研究室

 

原子燃料サイクルにおいて最も重要な課題の一つは、高レベル放射性廃液(HLLW)の量とその毒性をいかに軽減するかということである。我が国では現在、HLLWは一括ガラス固化-地層処分の方針であるが、含有核種または元素を分離・分別し、その特性に応じた合理的な処分方法や利用法を適用することで負荷が軽減されると考えられる。

当研究室では、この問題を解決するために発熱性核種、白金属元素、マイナーアクチニド、加水分解性核種に対して高い吸着選択性及び優れた安定性を有する新規吸着材を合成し、カラムクロマトグラフィーによる分離性能評価を行うことによって、対象核種の高度分離技術に関する研究と解析評価に関する研究を進めている。さらに、分離した核種や元素の利用技術開発も進めている。その一環として、HLLW中に含まれているルテニウムを用いた色素増感太陽電池の可能性について検討を行っている。

 

 

 

 

 

 

 

当研究室の所在は六ケ所村分室内になります。